最終更新日:2015年6月20日(土)
1 中東呼吸器症候群(MERS)とは?(概要)
中東呼吸記症候群(MERS)は、2012年にはじめて報告されたウイルス感染症で、主として中東地域で患者が報告されています。感染経路は、正確には分かっていませんが、ヒトコブラクダが感染源の一つであると推定されています。
その一方で、患者の中には動物との接触歴がない人も多く含まれており、家族間、医療機関における患者間、患者-医療従事者間など、濃厚接触者間での限定的なヒト-ヒト感染も一部報告されています。
主な症状は、発熱、せき、息切れなどです。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。MERSに感染しても、症状が現れない人や軽症の人もいますが、高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人では重症化する傾向があります。
ワクチンや特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。
2 予防方法は?
現在のところ、MERSの発生は中東地域(※1)や韓国の限定された地域、及びその渡航者に限られているため、日本国内における感染を過剰に心配する必要はありませんが、患者発生地域へ旅行する場合などに備え、今から感染症予防の習慣を身につけておくことが必要です。
※1 アラブ首長国連邦、イエメン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン(平成27年6月11日)
患者発生地域へ渡航される方は、最新情報を中東に渡航する方へ(中東呼吸器症候群に関する注意) (厚生労働省検疫所 FORTH)よりご確認ください。
MERSがどのように人に感染するかは、まだ正確には分かっていませんが、呼吸器症状を主とする感染症に対しては、一般に次の対策が有効です。
※呼吸器感染症の一般的な予防方法
自分が感染しないための方法 |
他人に感染させないための方法 |
○咳や発熱等のある人にむやみに近づかない ○マスクを着用する ○手洗い、うがいをする |
○咳エチケットに心がける ○咳や熱があるときはマスクを着用する |
3 どこに相談したらいいの?(健康相談窓口)
中東地域や韓国への旅行から帰国後、咳・発熱などの症状が出た方や、その他MERSに関して心配なことがある方は、
北見保健所健康推進課健康支援係(0157-24-4137)までご相談ください。
4 さらに詳しい情報が必要な方は(関連情報へのリンク)
【道民の皆様へ】中東呼吸器症候群(MERS)の感染予防と健康相談について (北海道保健福祉部地域保健課)
中東呼吸器症候群(MERS)に関するQ&A(厚生労働省)
中東呼吸器症候群(MERS)とは(国立感染症研究所)
<お問合せ先>
北見保健所健康推進課 健康支援係 0157-24-4137 |