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最終更新日:2018年9月11日(火)


手足口病について


手足口病に注意を!

 手足口病が乳幼児の間で全国的に流行しています。国立感染症研究所への患者報告数は、この10年では、大流行となった2011年に次ぐ多さとなっており、北海道でも注意を呼びかけています

手足口病とは

手足口病は、口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症で夏かぜの一種です。子どもを中心に、主に夏に流行します。

ほとんどの発病者は、数日間のうちに治る病気ですが、まれに中枢神経系の合併症が出ることがありますので注意をする必要があります。

感染症発生動向調査によると、例年、報告数の90%前後を5歳以下の乳幼児が占めています。

手足口病

原因と感染経路

原因となるウイルスは、主に腸管ウイルスであるコクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)などで、原因ウイルスが数種類あるため、何度もかかることがあります。

感染経路は、咽頭分泌物に含まれるウイルスの飛沫感染(空気感染)か、便に排泄(はいせつ)されたウイルスの経口感染です。感染が最も強いのは急性期ですが、回復後も長期(2~4週)にわたり便からウイルスが排出され、感染源となりえます。

毎年6~9月に流行し、だいたい2~3年ごとに大流行しています。日本では、過去10年間で、平成23年に最大の流行が発生しましたが、平成25年はそれに次ぐ規模の流行となっており、注意が必要です。日本でも1997年と1998年の流行時には手足口病の経過中に死亡あるいは重篤(じゅうとく)な神経症状を合併した例が多数報告されています。

最もかかりやすい年齢は1~5歳ですが、成人にも感染します。成人例では皮膚症状が強く現れることもありますが、一般に症状は年齢がすすむにつれて軽くなる傾向があります。潜伏期は3~4日くらいで、全経過は1週間程度です。

症状

手のひらや指、ひじ、足の裏、ひざ、おしり、口腔内に水疱性の発疹が現れます。乳児は特におしり、ひざ、ひじに発疹がよくみられます。

発疹は時にかゆみを伴い、発疹は2~3日で褐色の斑点になって、5~6日で消失します。

口腔内の発疹は口唇の内側、頬の内側、舌、軟口蓋(上あごの内側)にでき、潰瘍(かいよう)になるので水がしみて疼痛(とうつう)を伴います。このため哺乳力低下や口からものが食べられなくなり、脱水症になることもあります。発症初期に38℃前後の発熱が、2分の1から3分の1の症例にみられます。

 合併症として下痢を伴うことがあります。まれに髄膜炎や心筋炎の合併症があるので、経過中のたびたびの嘔吐や頭痛には注意が必要です。

予防するために

手足口病には有効なワクチンはなく、また手足口病の発病を予防できる薬もありません。

治った後でも、比較的長い期間、便などからウイルスが排泄されることがあります。また、感染しても発病はせず、ウイルスを排泄している場合があります。

このため、発病した人だけを長期間隔離しても有効な感染対策とはならず、現実的でもありません。衛生観念がまだ発達していない乳幼児の集団生活施設では、施設内での感染の広がりを防ぐことは難しいです。

しかし、手足口病は、発病しても、軽い症状だけで治ってしまうことがほとんどであるという意味で、感染してはいけない特別な病気ではありません。これまでほとんどの人が子どもの間にかかって、免疫をつけてきた感染症です。

一般的な感染対策は、

○ 接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすること

○ 排泄物を適切に処理すること

特に、保育施設などの乳幼児の集団生活では、感染を広げないために、職員とこども達が、しっかりと手洗いをすることが大切です。特におむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、しっかりと手洗いをしてください。手洗いは流水と石けんで十分に行ってください。また、タオルの共用はしてはいけません。

手足口病は、治った後も比較的長い期間便の中にウイルスが排泄されますし、また、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合もあると考えられることから、日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。

感染症法と学校保健安全法

手足口病は、学校伝染病第3種に分類されていますが、出席停止期間についての明確な規定はありません。

急性期の症状が回復した後でも、ウイルスが長期にわたって排泄され続けるので、急性期のみ出席を停止しても流行阻止効果はあまりないと日本小児科学会は見解を出しています。登校登園については、流行阻止の目的というより患者さん本人の状態によって判断すればよいと考えられています。

◆手足口病のリンク先

  手足口病に関するQ&A(厚生労働省ホームページ)

  手足口病の推移(北海道感染症情報センター)