産業振興部調整課
地域計画係・主査(地域計画)の仕事
整備要望の聞き取り
豊かで安心できる食生活のためには、安定した食料の生産体制が必要です。それには農地や農業施設などの整備が欠かせません。
整備にあたっては、まず、事業制度説明会の開催や市町村、農協、農家などから意見を聴き取ります。
また、地域が抱える課題や必要な支援、地域農業の展開方向などについて、農業関係者と意見交換を行う地域活性化懇談会も行っています。
〈活性化懇談会の様子〉
事業計画の作成
農業農村整備事業で整備するには、事業計画をたてる必要があります。なぜ整備する必要があるのか、どのような整備が必要か、どれくらいの事業費がかかるのか、投資した金額に見合う効果があるのかなどの内容を整理し、事業計画書を作成します。
〈事業計画書〉
現地調査・測量の実施
事業計画をたてるために現地において調査や測量を行います。
例えば、畑が湿気っていて作物が生育不良となっている場合などは、その原因は何か、どのような工事が必要かなどを判断するため「土壌調査」を行います。
また、農業用用水路などの農業施設の整備量を決定するための測量を行い、事業計画に反映させます。
〈土壌調査の実施〉
事業の実施
事業計画は、土地改良法の手続きを経て事業地区採択されます。事業地区採択後は産業振興部整備課において整備を行います。
〈畑への客土〉
事業効果の調査
実施した事業が、どれくらいの効果を発現したかを検証するため、事業完了後に関係機関の協力の元、作物の収量や品質、トラクターなど農作業機械の作業時間の調査を行います。
〈小麦の収量調査の様子〉
環境情報協議会とは?
農業農村整備事業は周辺環境との調和に配慮しながら実施しなければなりません。
そのため、実施内容については客観性、透明性を確保しつつ、事業の円滑な推進を図る目的から、調査・計画の段階から専門家や地域住民などの意見を十分に踏まえ事業を実施していくことが必要となっています。
このことから、「オホーツク総合振興局道営農業農村整備事業等環境情報協議会」を開催し、地域の自然環境に関する特性を踏まえ、事業地区における整備方針等について委員(環境に関する専門家、地域住民代表、農業関係者)と意見交換及び情報収集を行っています。