シックハウス症候群とは、主に新築・改築時の建材・内装材から人体に有害な化学物質が放散され、室内空気が汚染されることにより、居住者に様々な健康上の問題が生じている状態のことです。
保健所では、シックハウス症候群に関する相談・検査を行っています。
症状について 原因について 暮らし方のポイント 保健所の相談・検査等について
●症状について
頭痛、目の刺激症状、鼻炎、皮膚炎、全身倦怠感、肩こり、めまい、集中力の低下など様々な症状が現れます。
なお、軽度の場合、体の疲れや軽い風邪など、他の原因からくる症状と区別が難しい場合があります。
また、同じ環境の中で生活していても、全員がシックハウス症候群になるわけではなく、個人差が非常に大きいのも特徴です。
●原因について
原因の一つは、近年建てられた住宅の特徴にあります。20年前と比較すると、最近の新築住宅は断熱性・気密性が非常に高く、暖かく快適な構造となっています。しかし、その一方で、住宅に使用されている建材や接着剤には、人体に有害な化学物質が含まれていることがあり、気密性が高いために、化学物質が家中に充満してしまい、身体に影響を及ぼすことがあります。
住宅だけではなく、家具や、身の回りにある防虫剤や芳香剤などの生活用品に含まれる化学物質が、原因となることもあります。
●暮らし方のポイント
1 十分な換気をすること
一番大切なことが換気です。換気は部屋の広さ、窓の大きさ等にもよりますが、1時間
に1回(5分~10分)換気をするのが理想です。一ヶ所だけの窓では、空気の通り道
ができないので、二ヶ所以上開けて、空気の通り道ができるようにすると効果的です。
この他にも24時間換気システムのある住宅などは、スイッチを切らず、24時間換気
をしてください。
2 化学物質を家の中に持ち込まないこと
2つ目に大切なことは、化学物質の使用されている家具やカーペットなどを安易に家の
中に持ち込まないことです。新しく家具などを購入するときは、木質建材の表示例 (JAS〔日本農林規格〕やJIS〔日本工業規格〕)を確かめてから買いましょう。
JIS〔日本工業規格〕の表示例
日本工業規格による種類
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○○○○
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日本工業規格番号
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○○○○
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認定番号
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○○○○
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製造年月
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平成 年 月 日
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製造業者名
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(株)○○○
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ホルムアルデヒド放散等級
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F☆☆☆
(☆印の多い等級ほど、材質からの放散量が少ないことを意味しています。)
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3 日常生活の中で、安易に防虫剤や芳香剤などを使わないこと
3つ目に大切なことは、防虫剤、芳香剤、消臭剤、ヘアスプレー、香水などの使用を、必
要最低限度にすることです。特に妊娠中の女性や乳幼児のいる家庭では、控えた方がよい
でしょう。
●保健所の相談・検査等について
1 相談
シックハウスに関する健康面の様々な悩みや不安、住環境の相談を受けています。
2 検査
室内空気の化学物質(ホルムアルデヒド、揮発性有機化合物)測定を行っています。
検査手数料については、お問い合わせください。
3 その他
職場や住民組織等の依頼により「シックハウス症候群の原因と予防対策について」健康
教育の相談に応じています。
相談や検査など、気軽にお問い合わせください。
〈問い合わせ先〉
電話 0152-41-0684
健康面の様々な悩みに関する相談 (内線3617 企画総務課 主査(保健推進))
環境と住宅に関する相談 (内線3711 生活衛生課 主査(環境衛生))
〈問い合わせ日時〉
平日の8:45~17:30
ただし、12月29日~1月3日は年末年始のため休みとなっております。
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