腸管出血性大腸菌(O157/O26など)に気をつけよう
1.原因になる病原体
腸管出血性大腸菌:
大腸菌のうち,血清型がO157(オー・157)と呼ばれるものをはじめ、O26,O111,O128,O145などの毒素を産生する大腸菌が原因になる病原体です。
通常,ウシ(頻度は1%程度)やヒツジの腸管内に常在していると考えられています。
2.感染経路
この病気が感染する経路としては、1.この菌に汚染された食品や井戸水を摂取する,2.この菌に汚染された河川などで水泳した際に誤って水を飲む,などがあります。
少量の菌で感染するため,食器なども感染源になり得ます。また,外国ではプールなどで感染した例も報告されています。
3.潜伏期間
3~8日間(通常は3~4日間)
4.症状
腹痛や、水様の下痢を起こし、後に血便あるいは血液を含んだ下痢便となることがあります。ときに、血便などが続いたあと、あるいは回復してしばらく経ってから溶血性尿毒症症候群を発症することがあります。
また、人によっては感染してもまったく無症状であることもあります。
5.予防法
- 調理前やトイレのあと(特に大便のあと)は、石けんを使ってよく手を洗うこと。
- 食品(特に肉類)は、中までよく熱が通るよう(75度以上で一分以上)に、充分加熱する。
- 野菜類は流水でよく洗う。
- 肉類の生食は避ける。
- 生肉に触れたまな板、包丁で他の食品を調理するときは、一度洗剤で洗ってから使用する。
- できれば肉用と野菜用のまな板は別にする。
などが有効な予防方法です。
腸管出血性大腸菌感染症に関する情報(道保健福祉部感染症対策課ホームページ)