ノロウイルス感染症の二次感染を防止するために

resource7.gif
 

ノロウイルス感染症の二次感染を防止するために


  ノロウイルス感染症は、ノロウイルスによって下痢やおう吐などの症状を起こす感染症です。

ノロウイルスは感染力が非常に強いため、家庭や施設などで患者が発生すると、二次感染を起こし、集団感染(発生)を引き起こすことがあります。

ここでは、主に患者発生時の対応について、手洗いや、おう吐物の処理、ウイルスに汚染された場所の消毒等について、具体的方法をお示しします。

ノロウイルス感染症の正しい知識を身につけ、感染の拡大を防止しましょう。

********************************************

1. ノロウイルス感染症の基礎知識

 

2. ノロウイルス感染症の二次感染防止のための基本的事項

 

3. 処理を始める前に

 

4. 吐物処理の方法

 

5. 手洗いの方法

 

6. その他



(はじめに)

1.ノロウイルス感染症の基礎知識

 

○ 原因

  ノロウイルスというウイルスです。

このウイルスは、特に冬季に多く発生し、飲食物を介して食中毒の原因となることもあります。  

 

○ 症状

吐き気やおう吐、下痢や腹痛、発熱があらわれて、ほとんどの場合1~2日で症状は治まります。

なお、子どもはおう吐が多く、大人は下痢が多いといわれています。

 

○ 潜伏期間

普通感染してから1~2日で症状があらわれます。しかし、もっと短時間で症状のあらわれる人もいます。

 

○ 感染経路

感染者の便やおう吐物が触れた手や食べ物を介してヒトからヒトへ感染します。

 

○ 感染期間

便の中にウイルスが排泄されている限り、他の人に感染させる可能性はあります。

一度発症すると、症状が治まっても2~3週間は便の中にウイルスが見つかることがありますので、油断は禁物です。

また、自覚症状の無いまま、ウイルスを保有し、排泄している場合もあります。

 

○ 感染したと思ったら

おう吐や下痢等の症状がある方は、早めに医療機関を受診してください。

また、特に、小さなお子さんやお年寄りは、下痢やおう吐で脱水症状を起こすことがありますので、水分の補給に気をつけてください。

 

2.ノロウイルス感染症の二次感染防止のための基本的事項

○ 手洗いの励行
外から帰った時、トイレの後、調理の前、食事の前には、必ず石けんで手を洗いましょう。

   ○ 吐物等の処理

吐物は、素手で触らないように気をつけながら、使い捨てできる布やティッシュペーパーできれいにふき取りましょう。ふき取ったものは、ビニール袋などに入れ、外に漏れないようにして捨てましょう。また、吐いたところは、塩素系の漂白剤を約100倍に薄めて、ペーパータオルなどにしみ込ませてふき、30分くらいたったら、最後によく水拭きをしておきましょう。便で汚れた場合もと同じように処理してください。

○ 衣類・寝具の処理

吐物や便で汚れた衣類やシーツなどの寝具は、塩素系の漂白剤につけて消毒してから洗濯しましょう。

  ○ 入浴

下痢をしている時の入浴は、シャワーだけにするか、入浴する順番を最後にしましょう。お尻は石けんをつけて、ていねいに洗いましょう。

   ○ その他

吐いたり、下痢の症状のある時には、他の人とタオルなどは共用しないようにしましょう。



 

3.処理を始める前に

(消毒薬の調整)

 

image003.jpg

 

ノロウイルスの消毒は、消毒用アルコールは効きにくいため、塩素系漂白剤(塩素剤)で行います。

塩素濃度が0.05-0.1%になるようにして使用します。

image005.jpg

 

市販の塩素剤の多くは、塩素濃度が約5%ですので、50-100倍に希釈して使用します。

希釈の目安としては、500mLのペットボトル1本に、ペットボトルのキャップ1-2杯の塩素剤を入れると簡単です。

調整する際は、直接塩素剤が手に付かないように手袋をしてください。

image007.jpg

 

塩素のにおいが少な目の塩素系消毒薬もありますが、含まれる塩素濃度が異なりますので、希釈方法に気を付けてください(約1%の濃度なら、10-20倍に希釈して使用します。)。

4.吐物処理の方法

image050.png

 

<用意するもの>

ビニール袋(3枚)、使い捨て手袋、使い捨てマスク、使い捨てエプロン、バケツ、新聞紙1冊程度、ペットボトル消毒液(1%次亜塩素酸ナトリウム・・・保管時は希釈せず、原液とペットボトルを別に用意)、拭き取り用タオルまたはペーパータオル

 

 

image051.png

 嘔吐物を発見したら、すぐに周囲の人を遠ざけて、吐物を新聞紙で覆います。

image052.png

 

吐物や消毒液が直接触れぬよう、身支度をします。手袋・エプロンは水を通さない、使い捨てのものを使用します。

image053.png

バケツにビニール袋を二重に被せ、その中に消毒液を適量入れておきます。

image054.png

 

別のビニール袋にペーパータオルやウエスを入れて、消毒液で浸しておきます。

image055.png

 

吐物を覆っていた新聞紙に消毒液をかけます。新聞紙を外から内へまとめるように吐物を除去し、バケツに捨てます。

image057.png

 

消毒液に浸したペーパータオルやウエスで、吐物のあった場所をふき取り消毒します。     周囲に飛散していることを考慮して、2m範囲を外側から内側に向けて、円を書くように消毒します。吐物を残さないよう、2回以上繰り返し、ふき取りをしてください。

消毒をした場所が金属などの場合は腐食する可能性があるので、30分程度放置した後、水拭きをしてください。

image058.png

 

ふき取りしたペーパータオルや袋を捨てて、消毒液をかけます。

ペットボトルも汚染した手で触れているので、このままバケツに捨てます。

image059.png

 

2重にしている袋の内側の口を縛ります。

image061.png

 

手袋を裏返しながら脱ぎます。(脱ぎ方は下記参照)

エプロン、マスクを汚染した可能性のある表面に触れないように注意しながらはずします。

image062.png 

 

外側の袋は内側に触らないようにして口を縛ります。

手袋をして処理をしても、必ず処理の最後には石けんでよく手を洗ってください。処理をした人は、潜伏期間を考慮して2~3日程度は体調に留意してください。

 image063.png

5.手洗いの方法

image031.jpg

 

水洗いだけでなく、必ず石けんをつけて、指の間、爪の先を丁寧に洗います。

image033.jpg

 

手首も洗います。

手袋から出ていた部分にウイルスが付いているかもしれませんので、必ず洗ってください。

 

吐物等の処理後は特に念入りに洗ってください。

image035.jpg

 

手を洗うときには、一緒にカランも洗います。

カランを洗わないと、いくらきれいに手を洗っても、水を止めるときにカランに付いたウイルスが再度手に付いてしまいます。

image037.jpg

 

流水で丁寧に石けんを流します。

カランも同様に石けんを洗い流します。

image039.jpg

 

使い捨てタオルで手を拭きます。

布タオルなど、再度使用したり、他の方と共用するものは避けましょう。

image041.jpg

 

カランが洗い流せないような構造になっている蛇口の場合は、水を止める前(カランを触る前)に手を拭き、拭いた使い捨てタオルで蛇口を閉め、水を止めましょう。

6.その他

image043.jpg

 

吐物や便の付いてしまった衣服やタオルは、希釈した塩素剤に約30分つけおきし、その後普通に洗濯します。

塩素が揮発したり、臭わないようにするため、フタのある容器で行うと良いです。

金属製の容器は使用しないようにしましょう。

image045.jpg

 

 まな板などの調理器具はこまめに消毒しましょう。

 ウイルスが調理器具に付いていると、食品を汚染してしまい、食中毒の原因になります。

 つけおきする容器より消毒しようとする物が大きい場合は、30分間浸した後にひっくり返すか、調整した消毒液を染みこませたタオルで覆うなどして、全体を消毒するようにしましょう。

 

image047.jpg

 

 食品を混ぜたり、盛りつけたりする場合は、素手で触らないようにしましょう。

 できるだけ、はしや器具を使用し、直接食品に触る場合は手袋をするようにしましょう。

 調理している人の手に付いているウイルスが、食品を介して他の方に感染する恐れがあります。

 

image049.jpg

 

手拭きやバスタオルは共用しないようにしましょう。

特に、吐物等の処理をした後で手を拭くときには、使い捨てのタオルを使用しましょう。

お問い合わせ:北見保健所健康推進課保健予防係 TEL(0157)24-4173

 

カテゴリー

お問い合わせ

オホーツク総合振興局保健環境部北見地域保健室(北見保健所)企画総務課

〒090-8518北見市青葉町6番6号

電話:
0157-24-4171
Fax:
0157-24-4199

page top