HIVについて

エイズを予防しましょう!
 

○HIV患者とエイズ患者の違い

○感染者と患者数

○感染経路

○症状

○予防方法

○エイズ相談や検査について

○Q&A

 

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HIV患者とエイズ患者の違い

 HIVは、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)の略で、1983年に発見されたエイズの原因となる病原体であり、ヒトだけにうつるウイルスです。

 (ネコやサルのエイズウイルスは、ヒトには感染しません。)

また、エイズ(AIDS)は、Acquired Immune Deficiency Syndrome(後天性免疫不全症候群)の略です。
 

 

HIV感染者: 

HIVが体内に入り込んでいる状態で、これといった症状が出ていない人のことです。この症状のない時期は、一般的に、数年から10数年(平均10年位)続きますが、この期間においても他人に感染させるおそれがあります。 
エイズ患者:  HIVに感染後、数年以上経過していくうちに、HIVが体内で増殖を続け、しだいに体の抵抗力が弱くなり、普段、健康な時には何でもないような細菌やカビへの感染(日和見感染(ひよりみかんせん))や悪性腫瘍にかかりやすくなっている人のことです。


感染者と患者数 

日本のデータでは、エイズ患者の年齢層は高め、HIV感染者は若い人に多い傾向があり、男性の数が女性よりも多くなっています。(世界的にも同様の傾向です)新たなHIV感染者・エイズ発症者は1日に約4人が発見されている計算になります。

特に10代から20代の若者に感染者が増加しており、北海道でも同様の傾向がみられます。

 

エイズ患者・HIV感染者の累計報告状況(API-Net

 感染経路別では、性的接触による感染が多数を占めています

 性感染症(STD)の流行(北海道保健福祉部健康安全局)
 

感染経路

HIVは、主に次の3つの経路で感染します。

○性的接触による感染

HIVに感染した人の精液や膣分泌液を感染源として、性器や肛門、口などの粘膜を通してパートナーの体内に入り感染します。

○血液感染

HIVに汚染された注射針や注射器による麻薬の回し打ちにより感染します。

なお、麻薬などの薬物乱用は違法行為です。

○母から子への母子感染

母親がHIVに感染している場合は、妊娠中の母親の体内または出産時や出産後に血液や母乳から感染する可能性があります。

しかし、日本においては、感染の予防措置を行うことにより母子感染は1%以下に 抑えられています。

※HIVは、熱や塩素に弱く、少量では感染しません。

また、次のような行為やものから感染することはありません。

握手、咳やくしゃみ、おしゃべり、キス、飲み物などの回し飲み、献血、銭湯、プール、飲食店の食器類、理美容院のくしやカミソリ、洋式トイレの便座、お金、公衆電話の受話器、カラオケマイク、電車やバスのつり革、ハエや蚊などの虫さされ、ペットなど

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症状

HIVに感染しても、すぐにエイズになるわけではなく、しばらくは自覚症状がなく健康そうに見える状態が続き、その後、しだいに免疫力が低下し、様々な症状が現れ、最後にエイズを発病します。

○HIV感染者(無症候性キャリア)

感染から2~4週間後に風邪に似た急性症状が出ることがありますが、多くの人は自覚症状があまりありません。この無症状の期間は人により異なりますが、平均で10年位続きます。

○エイズ関連症候群

無症状期が過ぎ、しだいに免疫力が低下していくと、エイズ関連症候群といわれる次のような症状が現れ、長く続きます。

ア・首の回り、脇の下、股のつけねなどのリンパ節がずっと腫れている。

イ・発熱、下痢、寝汗などがずっと続く。

ウ・原因もなく、急に体重が減る。

※このような症状があっても、必ずしもHIVが原因とは限りませんが、長く続くようなら医師の診察を受けてください。

 ○エイズ

さらに進行すると、体の抵抗力がなくなり、本来なら自分の力でおさえることのできる病気を発症するようになります(日和見感染症)

このようにして、抵抗力が落ちることで発症する疾患のうち、カリニ肺炎やカポジ肉腫など指標となる疾患が決められており、これらを発症した時点でエイズ発症と診断されます。

※日和見感染症・・・免疫力が低下すると出現する感染症
 

予防方法

感染経路として最も多いのは性的接触なので、予防のためには、より安全な性行動を心がけましょう。

○コンドームを正しく使うこと。

○アナルセックスやオーラルセックスなどをなるべく控えること。

○いつでも節度ある性行動を心がけること。

(旅行先や出張先などで羽目を外したり、アルコールを飲み過ぎるなど、抑制力や判断力を失った状態で無防備な性行動をしないこと。)

 

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 現在は治療薬が進歩し、たとえ感染していたとしても、発病や病状の進行を遅らせることが可能になりました。(ただし、治療により身体的及び精神的な負担を伴うことはあります)

 このため、治療中であってもほぼ通常の生活を続けることができますが、次のような注意は必要です。

○専門医の診察と生活指導を受けること。

○カウンセラーなどからカウンセリングを受けること。

○性行為を行う場合は、必ずコンドームを正しく使うこと。

○性行為を行った相手に感染していることを知らせること。

○他の医療機関を受診する時は、医師にHIV陽性であることを知らせること。

○献血や臓器移植をしないこと。

○カミソリや歯ブラシなど血液の付くおそれのある物は自分専用にすること。

 

自分の周りの人がHIVに感染していたらどうすればいいの?

HIVは感染力の弱いウイルスであり、また、性的接触以外の日常的な接触で感染することはありませんので、学校や職場、近所づきあいなどで感染する心配はありません。

  このことから、皆さんも決して偏見を持つことなく、これまでと同様に接するよう心 がけましょう。

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