ナキウサギ生息アカエゾマツ保護林
○ナキウサギ生息アカエゾマツ保護林
名 称:ナキウサギ生息アカエゾマツ保護林
設定年月日:昭和50年10月
所 在 地:常呂郡置戸町字春日
林 小 班:網走東部管理区5林班04小班
面 積:8.16ヘクタール
1 設定目的
林内に風穴岩層があり、ナキウサギの生息が確認されたことから、周辺のアカエゾマツ群生
地と併せて保護し、ナキウサギの生息環境の保全を図りながらアカエゾマツ群落を保護するた
め設定された。
2 林 況
ha当り本数1,180本、蓄積315立方メートルのうち、針葉樹が本数、蓄積とも97%以上を占める針葉樹林。
下層にはササがほとんどなく、アカエゾマツやトドマツの後継樹が更新しているほか、ハクサン
シャクナゲ、エゾムラサキツツジなどの灌木類が生育している。中腹から頂部にかけて平成16年
9月の台風18号により、トドマツの風倒被害が多く見られる。森林の履歴としては、伐採等の施
業経歴はない。
ha当り本数:1,180本
ha当り蓄積:315立方メートル(針葉樹308立方メートル・広葉樹7立方メートル)
平均直径:17センチメートル(針葉樹17センチメートル・広葉樹15センチメートル)
平均樹高:11.3メートル(針葉樹12.4メートル・広葉樹11.3メートル )
主な灌木:ハクサンシャクナゲ、エゾムラサキツツジ
主な草木:スゲ類
3 保護林のみどころ
アカエゾマツ(最大直径70センチメートル、樹高28m)やトドマツ大径木が97%以上を占めるなど、亜寒
帯を代表する針葉樹林である。また、過去に種子の貯蔵施設に使用した風穴が見られる。