○針広混交原生保護林○

　　　名　　　称：針広混交原生保護林

　　　設定年月日：昭和50年10月

　　　所　在　地：網走郡津別町字二又

　　　林　小　班：網走東部管理区159林班06小班

　　　面　　　積：5.12ha

１　設定目的

　トドマツ、クロエゾマツ、シナノキなど北海道を代表する樹種を主体とした天然林が減少し

つつある中で、ほぼ原生に近い状態で保存されている林分を調査、観察し、将来の針広混交林

の森林施業、山づくりの指針として設定された。

２　林　　況

　針葉樹、広葉樹の本数割合54：46とほぼ半々の混交率に対し、材積ではクロエゾマツ、トドマ

ツなど針葉樹の大径木が多いことから72：28となっている。林床にはミヤコザサが疎生し、クロ

エゾマツ、トドマツ、シウリザクラなどの更新が良好である。森林の履歴としては、伐採等の施

業経歴は不明。

ha当り本数：995本（針葉樹537本・広葉樹458本）

ha当り蓄積：493m3（針葉樹357m3・広葉樹136m3）

平均直径：19cm（針葉樹22cm・広葉樹16cm）

平均樹高：12.4m（針葉樹12.6m・広葉樹12.2m）

主な灌木：イワガラミ、フッキソウ、ツルツゲ

主な草木：クルマバソウ、アキノキリンソウ、スゲ類

３　保護林のみどころ

　保護林内には直径76cm、樹高39mのクロエゾマツ、直径74cm、樹高32mのトドマツや直径

64cmのシナノキ、樹高31mのオヒョウニレなど北海道を代表する有用樹種の大径木が林立し、

道内でも有数な天然生美林である。