オホーツクアグリマイスターネットワーク夏期研修会が開催されました(網走支所)
令和7年7月2日(水)に網走市、大空町東藻琴地域、北見市常呂町の指導農業士・農業士で組織するオホーツクアグリマイスターネットワークの夏期研修会が開催されました。
今回は、「地域で実践されている省力化技術、効率的な経営」に着目して、(株)オホーツク網走26(以降(株)26)の「たまねぎ直播栽培・和牛の飼育管理」と、藤本氏と緒方氏の「てんさい直播栽培管理」について研修しました。
はじめに、(株)26の佐竹代表から、「たまねぎの直播栽培は20年前に開始して、作付面積は拡大しています。近年は技術も安定してきています。」といった説明がありました。次に、(株)26の鈴木部長から「和牛飼育は有機物確保の観点から始まり、肥育もしています。特に子牛の管理と肥育牛の飼料に対して気を遣っています。」と説明を頂きました。参加者からはたまねぎ直播栽培には「いつ頃、は種をするのですか?」「除草剤散布はどのようなことに気をつけていますか?」などの質問があり、和牛飼育には「出荷時の体重はどのくらいですか?」「乳牛よりかなり大きい」との声が聞かれました。
てんさい直播栽培のほ場では、2年前に直播栽培を開始した藤本氏からは「地域の農業者と相談して、ほ場外周からは種作業を行うことで生育がそろうようになった」との工夫を教えて頂きました。今年から直播栽培を開始した緒方氏からは、「クラスト(表土に形成される堅密な土壌被膜)の対策として耕起作業にこだわっている。」と説明を頂きました。出席者からは「除草剤の散布はどうしているのか?」「クラストの対策でよかったことは?」などの質問があり、有意義な情報交換ができました。
視察全体を通じて活発な質疑応答があり、充実した時間となりました。普及センターは、今後もアグリマイスターネットワークの活動支援を行っていきます。
直播たまねぎの取組を代表より説明
「和牛は出荷時には、約900 kgになります」
藤本氏のてんさい直播栽培ほ場を視察
緒方氏からてんさい直播栽培管理を説明