オホーツク地区農作業安全研修会(畜産)を開催しました(広域)
令和6年11月19日、湧別町文化センター「さざ波」を会場に、オホーツク地域GAP導入推進会議とオホーツク地区農作業安全推進本部が連携し、畜産農家を対象とした農作業安全研修会を開催しました。
はじめに農研機構の志藤部長より「酪農畜産における農作業事故の事例とその対策」と題して講演をいただきました。事故発生には、機械や環境・人・家畜に関わる要因があります。事故を防ぐためには、作業環境に潜んでいる現場の危険を洗い出して改善し、根本原因をなくすことが最優先であることを学びました。関係機関も安全対策は農家への経営支援として位置づけ、地域ぐるみで取り組む必要があることを研修しました。
実技研修は、①VRゴーグルを用いた農作業事故体験と、株式会社北海道クボタの協力をいただき②実際にトラクタに乗車して死角確認、③転倒角度体験装置乗車を行いました。
参加者からは、「他産業に比べて、圧倒的に安全への意識の低さを感じた」「農作業には常にケガや死が身近であることがわかった」「傾斜地の作業は気をつけていたが、再確認ができて良かった」「トラクタの左後ろがあんなに見えないとは思わなかった。近づくときは気をつけたい」「機械転倒の危険を知り、シートベルトの重要性を学びました」などの安全に対する気づきの声が多数聞かれました。
普及センターでは、関係機関と連携し、作業の効率化や農作業安全の推進に取り組んでいきます。
関係機関を代表し、網走農業改良普及センター上堀所長が挨拶
志藤部長より畜産の事例で安全対策を研修
VRゴーグルで巻き込まれと刈払機の事故を体験
シートベルトを装着し、転倒角度体験装置で傾斜20度を体感