令和5年8月30日、女満別町農協において稲作生産組合の懇談会が開催され、水稲の収穫作業時期について検討されました。
今年は猛暑の影響により、稲の成熟期の目安とされる出穂期後の積算気温950℃に、多数のほ場が8月下旬に達しました。さらに事前に両町で行った刈取適期検討会では、農業者が持ち寄った約50ほ場の稲のうち、6割以上が8月31日までに収穫適期の整粒歩合に到達することが分かりました。これらの状況から、懇談会では普及センターと農協が提案した9月1日の収穫開始日に農業者が賛同し、適期に収穫作業が始まりました。この時期の収穫開始は当地域では例がない早さです。
検討会や懇談会に集まった農業者からは「猛暑で落水後の土壌は急速に乾燥したが、初めて走水(かん水)を行って土や稲の乾きすぎを防いだ」「出穂前に中干し(土を一時的に乾かす作業)を行ったほ場の方が走水後の水切れが良く、収穫作業への影響が少なそう。来年は中干しにも挑戦したい」との声があり、猛暑に対応した栽培管理について意見交換できました。
普及センター美幌支所は、今後も水稲の安定生産に向けて農業者を支援していきます。
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懇談会は各ほ場の収穫適期を提案