令和6年6月24日、女満別町採種小麦生産組合による現地講習会が約15年ぶりに開催され、5カ所の会場に110名の農業者と関係機関6名が参加しました。夫婦の参加が大半を占めて女性農業者が多かったことや、各集落とも日頃から共同抜き取り作業が励行されていることもあり、和気あいあい終始和やかな講習会になりました。
大空町女満別地域は小麦・豆類・てんさい・ばれいしょ・ながいも等の種子生産が盛んで、特に小麦は原種・採種作付農家が70戸以上あります。近年は世代交代が進み、経験年数の少ない農業者が増えてきたことから、種子小麦の抜き取り講習会が開催されました。講習会は普及センター美幌支所の竹永係長が講師を務め、種子審査(1期・2期)で審査員が見るポイントと抜き取り作業の注意点を説明しました。ほ場では農業者と一緒に畑を歩いて質問に応じながら、長稈や異形(芒やワックスの有無・穂型)の株を実際に抜き取って解説しました。
参加者からは「今まで分からなかったワックスの有無を見分けられるようになった」、「抜き取りの判断基準は曖昧に感じていたが講習会に参加して基準がわかった」等の声を聞くことができました。女満別地域の種子ほ場は日頃から素晴らしい栽培管理が徹底されていますが、各集落ごとに講習会を開催したことで、今後より一層の品質向上が期待されます。
最も参加者が多かった会場には42名の農業者が参加
各集落のきたほなみほ場で異形株を見つけながら解説する竹永係長
ワックス無しで抜き取った株と正常な株を見比べる農業者
今までより自信を持って見分けることができたと話す女性農業者