きよさと農業塾で新規就農者のスキルアップ(清里支所)
令和7年12月16日(火)、JA清里町が主催する『きよさと農業塾』が開催されました。令和6年~7年に新規就農した5名の若手農業者が土壌診断に基づく畑作物の施肥設計手法を学びました。
『きよさと農業塾』はJAが新規就農1~2年目の若手農業者を対象に2カ年のカリキュラムで開催しており、普及センター清里支所が講師を務め支援しています。13年目を迎える今年度は4月の入校式の後、農業簿記の課題を持ち帰ってもらい、7・8・9月の座学において答え合わせと講習を行いました。作物の栽培管理技術については7・12月の座学だけでなく、メンバー全員のほ場を巡りながら秋まき小麦・ばれいしょ・てんさいの生育を皆で調査し、現地でも情報交換を行いました。
施肥設計をテーマとした今回は、参加者が秋に採取した土壌診断結果を使って、ばれいしょ・てんさいを作付する場合の基肥として必要となる成分量・銘柄選択・施用量の計算を演習しました。農業者は始めは悪戦苦闘していましたが、「例題とは違った肥料銘柄を使えばさらにリン酸減肥が図れそう」「液肥の葉面散布についても作用のしくみを知りたい」といった声が挙がるなど、土壌診断や我が家の有機物施用実態を考慮した施肥設計をそれぞれが習得できました。
普及センター清里支所は今後も各関係機関と連携して、地域農業の将来を担う新規就農者の育成を支援していきます。

ばれいしょ・小麦・てんさいの生育の見方を実演後に、皆で調査(7月)
7~9月にかけて農業簿記を指導した山田主査
施肥設計の手順を個別指導する萬歳普及指導員(12月)

