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最終更新日:2006年2月17日(金)


自然環境係の概要


[自然環境係]

 

1 自然環境の保全

 網走支庁管内には、天然林を主とする森林や美しい湖沼、そこに住む動植物たち等、優れた自然が数多く存在しています。

 それらの自然環境を保全するため、国立公園、国定公園及び道立公園などの自然公園72,817ha、自然環境保全地域等3,134ha 、鳥獣保護区50,759haなどが指定されています。

 これらの地域では、農林水産業等の産業活動や大規模な開発、野外レクリエーション等を進める場合、すぐれた自然環境の保全に十分配慮することが大切であり、行為等が制限される場合があります。

 また、将来にわたって適切に保全していくためにも、マナーとルールを踏まえた良識ある行動が求められます。

 

2 自然公園に関すること

 (1)自然公園の概況

 わが国屈指の原生的な自然環境を誇る知床国立公園をはじめ、5つの自然公園が指定されており、個性的ですぐれた自然景観が数多く見られます。

 (2)施設整備事業

 国民の自然公園に対する関心の高まりから自然公園の利用者数は増加傾向にあるため、利用者が快適に自然とふれあうことができるように、遊歩道、公衆トイレ、駐車場などの施設整備を行っています。 

 (3)小清水原生花園植生回復事業

 網走国定公園小清水原生花園では、牧草等が増殖して自然の海岸植生が衰退してきたため、昭和58年から小清水町が定期的な火入れを行ってきました。その後、調査研究や関係者の協議を経て、平成7年からは網走国定公園小清水原生花園植生回復事業として、計画的な火入れや大ヨモギなどの帰化植物の除去を実施し、ハマナス・ヤエゾシカシユリなどの植生の回復を図っています。 

 (4)知床国立公園自動車利用適正化事業

 知床国立公園の一部の地域では従来から、マイカー等の過剰利用による交通渋滞と、自然環境への悪影響が問題となっていました。このようなことから、環境庁、網走支庁、斜里町、知床自然保護協会等関係機関で構成する「知床国立公園カムイワッカ地区自動車利用適正化対策連絡協議会」が設置され、平成10年度から自動車の乗り入れを規制し、規制期間中は、知床五湖~カムイワッカ間において、シャトルバス(有料)を運行しています。なお、平成18年度の運行については、連絡協議会で検討中です。

 

3 自然環境保全地域等に関すること

 (1)自然環境保全地域等の指定の概要

 豊かな自然環境を保全するため、国立公園等の自然公園のほかに、すぐれた自然環境を有する地域や学術的に価値のあるもの、都市周辺の緑地などを、自然環境保全地域や環境緑地保護地区等に指定して保全を図っています。

 また、各市町村に自然保護監視員を配置し、自然公園や自然環境保全地域等の区域について、保全のために必要な監視や利用者指導等を行っています。

 (2)保全を図るべき自然地域の指定

 北海道の良好な自然環境を将来にわたって適切に保全していくため、平成元年7月に「北海道自然環境保全指針」を定めました。

 この指針は、すぐれた自然や身近な自然がどこにどのように存在しているかを明らかにし、これらの地域をどのようなレベルで保全していくかの指針を示すものであり、道民や事業者、行政機関が、それぞれの立場で自ら配慮することを求めています。

 また、すぐれた自然地域については、法令等による地域指定の検討もすすめています。

 ア 資質水準

   ① 国際的レベル

 国際的レベルで評価されるもの(地球規模で分布の特異性やつながりを有し、あるいは移動・回遊する等、国際的視野で考慮に値し、本道がその存在に重要な役割を果たしているもの。

  ② 全国レベル

 日本の国内レベルで評価されるもの。(国内的な規模で分布の特異性やつながりを有し、あるいは移動・回遊し、または、日本国内に生息地が限られていたり、数や規模が減少またはその過程にある等、国内的視野で考慮に値し、本道がその存在に重要な役割を果たしているもの。

   ③ 北海道的レベル

 道内の範囲及びその近接周辺地域や海域で評価されるもの(道内やその近接周辺地域・海域に生存が限られていたり、数や規模が減少またはその過程にあるものや、現状では問題がなくとも、利用のされ方によっては将来的に減少、悪化のおそれがあるものを含む。)

   ④ 圏域的レベル

 自然的・社会的条件等に基づき区分した5つの圏域で、良好な自然として評価されるもの。

  イ 保護水準

  ウ 利用水準

  ① 自然の容量の範囲内での学術研究、徒歩による自然探勝等に利用を限定する。

  ② 原則的に徒歩による自然探勝、自然観察、キャンプ、景観鑑賞等の利用を図る。

  ③ 自然と密着し、ふれあえる野外レクリエーション等の利用を図る。

  ④ 自然環境を生かした計画的な野外レクリエーション等の利用を図る。

 

4 野生生物の保護管理に関すること

 (1)野生生物保護管理の概要

 管内は、自然環境の変化に恵まれていることから、多種多様な野生生物や高山植物を見ることができます。

 しかしながら、野生生物の生息(生育)環境としては比較的恵まれている管内においても、開発の進展に伴う生息(生育)域の縮小や生息(生育)環境の変化によりエゾシカのように農林業被害や交通事故の増加等が社会問題となっている種やヒグマのように個体数の減少傾向が懸念されている種もいるなど、一層の保護管理が求められています。

 このため、これらの野生生物の生息(生育)状況について各種の調査を行い実態把握に努めるとともに、鳥獣保護区の設定及びその管理により、生息(生育)環境の保全に努めています。

 また、狩猟の適正化を図るため、各市町村に配置した鳥獣保護員や支庁職員による狩猟者への指導取締りなどを行い、狩猟の秩序の維持に努めています。

 さらに、道民が自然に親しみながら野生生物の生息(生育)環境や適切な接し方についての知識と理解を深めることを目的に、自然観察会や探鳥会などを中心とした「自然教室」の開催をはじめ、津別町のチミケップ湖周辺を道設の野鳥公園として維持管理するなど、普及のための事業を行っています。

 近年関心が高まっている傷病鳥獣については、傷病鳥獣保護ネットワーク事業の運営により管内の北海道獣医師会会員に治療を委託するほか、関係機関と協力しながら、効果的な保護収容となるよう努めています。

 (2)野生生物の適正な保護管理

 管内には、多くの野生生物が生息し、豊かな動物相を形成していますが、これらの中には、生息数が減少し絶滅の危機にある種や逆に生息数の増加によって農林業被害等で大きな社会問題を引き起こしている種などが見られ、適正な保護管理対策が強く求められています。

 このため、北海道では、これらの野生生物の多様性が損なわれることなく、将来にわたり適正な保護管理を進めるための基本的な考え方を示した「北海道野生動物保護管理指針」に基づき、主要な種ごとの保護管理計画の策定や各種施策を展開しています。

 エゾシカは、管内の豊かな自然環境を示す代表的な野生生物ですが、農林業被害が深刻な社会問題となっています。

 道では、「エゾシカ保護管理計画」を平成16年に策定し、エゾシカの生息状況、農林業被害や生態系の攪乱の程度等を勘案しながら、絶滅を回避し、将来にわたって安定的な生息水準を確保することを目的に、多様な方策を総合的に講じることとしています。方策としては、これまでの調査研究の結果等を踏まえた科学的な知見などに基づき、エゾシカの絶滅を回避しながら安定的に生息できるよう個体数管理を進めることや、現在被害の多い農地を中心に、エゾシカが侵入することを阻止するため、電気柵やネットフェンスなどの侵入防止施設を設置していますが、今後も被害状態や地域の状況に応じ、侵入防止施設の計画的・効果的な設置や有害鳥獣駆除により被害防止を図ることとしています。

 また、エゾシカ猟で使用される鉛弾を原因とするオオワシやオジロワシなど希少猛きん類の鉛中毒を防止するため、鉛弾の使用を規制しています。

 ヒグマ対策については、特にヒグマという動物が人身事故や農業被害の発生など地域住民の生活とヒグマの行動との軋轢が生じる度合いが他の動物に比べ高い反面、無秩序な捕獲が行われれば個体群が消滅してしまうおそれがあるため、管内各市町村と連携し、被害抑制のための有害駆除の実施や地域個体群維持のための保護管理などに努めています。

 (3)狩猟管理の適正化

 狩猟の適正化を図るため、狩猟免許の実施や狩猟免許更新時における適性検査及び講習の実施並びに狩猟者登録など行うとともに、狩猟期間中には、鳥獣保護員による監視や支庁職員による狩猟パトロールを実施し、狩猟者の事故の防止、違反の防止、狩猟マナー向上のための指導などを行っています。

                             

 

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